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コツコツが勝つコツ

簿記検定の最高峰の日商簿記1級は、世間でも「難関資格」と言われています。

合格率は約10%を推移しており、90%の受験生が不合格となる厳しい試験です。

私自身、日商簿記1級の受験中は、出口の見えないトンネルを歩いているような感覚でした。

今回は私の簿記1級に合格するまでの道のりと、その時の思いや考え方などまとめたので、是非参考にされてください。

ぶんぶん

kindle出版もしております。ページ数は39ページと短めなので、勉強の合間にでも読んで頂けます。

私が簿記検定に挑戦したきっかけ

まずは私のスペックを知っていただくために、簿記を始めたきっかけから3級2級取得までの経緯を話させていただきます。

私は令和3年2月頃から簿記3級の勉強を始めました。

簿記の勉強を始めた理由は、以下の2つです。

  • 当時雇われて働くことに嫌気がさしたので「経営に役立つ基礎的な知識を得たい」と思ったこと。
  • 自己肯定感が低く、成功体験を味わいたかった。

経営に役立つ基礎的な知識を得たい

会社で働くのではなく、独立して1人で働きたいと思ったことがきっかけです。

人間関係が苦手で、会社ではポンコツ野郎だったので、フリーランスのような自由な働き方に憧れていました。

そのため、経営などの知識を学ぶために簿記の勉強を始めようと思いました。

自己肯定感が低く、成功体験を味わいたかった。

当時は自己肯定感が低かったため、簿記検定に挑戦し、成功体験を味わいたいと思っていました。

過去の成功体験が少なく、勉強に関しては全く自信がありませんでした。

簿記検定を通じて、自己肯定感を上げたいと思ったのです。

かなり手こずった日商簿記3級

非常に単純な動機で始めた簿記検定3級ですが、かなり手こずりました。

勉強期間は半年以上、1度受験日を間違えて失格となったことも含み、5回の受験でようやく合格できたのです。

勉強をしていく最中、才能のなさをヒシヒシと感じていました

「3級は簡単に受かれる」という迷信を信じ、甘く見ていたのです。

しかし、5回目の受験での点数は97点という高得点で合格でき、涙が出るくらい嬉しかったです。

スムーズに2級を取れたため調子に乗って簿記1級へ

味を占めた私は、会社を辞めて2級に挑戦しました。

簿記3級ではボロボロの成績でしたが、3級の反省を活かしました。

インプット重視でなく、アウトプット重視の勉強法に切り替えた結果、2か月間で84点を取り、1発合格を果たしたのです。

この時、「自分は実は簿記が向いているのではないか?!」と変な勘違いをしてしまい、すぐに日商簿記1級の勉強を始めました。

簿記1級は一筋縄ではいかないことは承知の上でしたが、あの時の私に怖いものはありませんでした。

ぶんぶん

この時は、なんでもできるような気がしていました。

日商簿記1級の初受験は悲惨な点数

私はさっそくネットスクールの日商簿記1級講座に申し込み、約半年間がむしゃらに勉強しました。

日商簿記2級では、脳筋がむしゃら勉強法で行けたので、簿記1級もその勉強方法で合格できると思っていました。

一般的には、日商簿記1級は500~800時間で合格できると言われていますが、私は8か月間で、約1500時間ほど勉強しました。

ぶんぶん

一般的な勉強時間の約1.5倍~2倍くらいの勉強をしたことになります。

しかし、初めて受験した第162回日商簿記1級の結果は、なんと28点。

箸にも棒にも掛からない点数で絶望しました。

半年間がむしゃらに勉強して28点は本当に辛かったです。

網羅性を意識して2度目の受験

「もっと膨大な問題集をこなしてやろう」と思い、古い過去問を追加購入しました。

圧倒的な勉強量で周りと差をつける算段です。

しかし、2度目の164回日商簿記1級の試験結果は55点。

点数は倍近くに上がりはしたものの、合格点との差は15点もありました。

そこで、「人生かけて簿記を勉強している会計士受験生や税理士受験生に、日商簿記1級の範囲だけ勉強していても勝てるはずがない」と思い、さらに勉強量を増やしていくことになります。

ぶんぶん

この時、自分の努力の基準が低かったことに気づきました。

会計士の問題集に挑戦し3回目の受験

網羅的に勉強することで”確実な合格”を手にしようと思い、早速メルカリで会計士の問題集を購入し、ひたすら問題演習を繰り返しました。

同時にアルバイトを辞め、本格的に就職活動を始めるために『障害者就労移行支援事業所』に通いながら勉強しました。

1日6時間ほど拘束されるため、事業所に行く前と後に1時間から2時間ほど勉強していました。

1日の平均勉強時間は、4時間程度でした。

そして迎えた3回目の日商簿記1級の試験結果は、なんと68点。

あと2点足りずに落ちてしまったのです。

ぶんぶん

かなり自信があった回だったこともあり、すぐには立ち直れませんでした。

働きながら4度目の挑戦

この頃には就職が決まっていたので、働きながらの挑戦となりました。

時間があまり取れない中どう勉強をすればいいか必死に考えた結果、「本質的な理解」を徹底的にしようと思いました。

時間がない中どう勉強しようか試行錯誤した結果、これまでに解いてきた問題集を集め、苦手論点の基礎的な部分を徹底的に固めました。

そして、本試験の9時の時間帯に合わせて問題を解き、なるべくストレスを溜めないように無理のない範囲で勉強するようにしていました。

本試験で力が発揮できるように生活習慣には気を付けていました。

そして迎えた第167回日商簿記1級の結果は70点。

ギリギリで合格者の中に滑り込むことができ、長い闘いにようやく終止符が打たれました。

こうして、諦めずに勉強を続けた結果、最高峰の1級までたどり着くことができたのです。

ぶんぶん

歓喜より安堵の気持ちが強かったな。

たくさんの壁にぶつかった2年間

1級の過去問を初めて見たとき「問題文が読めない」という国語力の壁にぶつかったり、管理会計では自分の数学力のなさに絶望したりしました。

しかし、本気で勉強すれば私のような低スペック人間でも難関資格を取得できることを証明できたので、これから勉強する方たちの希望になったのではないのでしょうか。

ただ、私のように勉強経験がない人は、苦難や苦労があることは覚悟しておいた方がいいです。

簿記1級は努力が反映される試験

「日商簿記1級合格には才能がいる」という方もいますが、私はそう思いません。

なぜなら、私に簿記の才能はこれっぽっちもないからです。

簿記1級は、継続できれば合格できます。

是非、このブログをモチベーションupの材料とし、日商簿記1級合格に向けて頑張ってください。

この記事があなたのモチベーションアップに繋がれば幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!