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【213回】低偏差値の全経簿記上級合格体験記

第213回全経簿記上級に合格いたしましたので、合格体験記を書かせていただきます。

今回は、

受験生

全経上級になかなか合格できない…。

というあなたの参考になればと思います。

kindle出版もしています。39ページと短めの内容となっておりますので、勉強の合間にでもご覧ください。

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目次

全経簿記上級とは

全経簿記上級は、日商簿記1級と同様の財務会計と管理会計両方の知識が求められる試験です。

難易度は日商簿記1級よりやや低めで、合格率も日商簿記1級が10%前後なのに対し、全経簿記上級は15%前後です。

私はもともと全経簿記上級の勉強をしていたわけではなく、日商簿記1級取得の過程で受験しました。

試験範囲は、日商簿記1級とほぼ同じですが、出題形式が異なります。

全経簿記上級は、日商簿記1級と比べて理論問題が多く、記述式の問題もあるため、日商簿記1級でやっている計算の理論的背景の理解が深まります。

ぶんぶん

さまざまな形式の問題を解くことで、応用力がつきます。

全経簿記上級を受験したきっかけ

私が、全経簿記上級を受験したきっかけは、日商簿記1級に惨敗したことです。

日商簿記1級の試験に向けて、約半年間がむしゃらに勉強しましたが、初めて受験した第162回の試験で、28点という箸にも棒にも掛からぬ点数で、モチベーションはダダ下がりでした。

試験は年に2回しかないため、もう一度高いモチベーションで半年間も勉強することが難しいと感じたため、日商簿記1級の勉強内容と近い全経簿記上級にチャレンジしようと思ったのです。

日商簿記1級は6月と11月、全経簿記上級は7月と2月が受験日なので、年に4回も簿記検定の最高峰に挑戦することができます。

受験生

モチベーション維持のために挑戦したんだね!

ぶんぶん

簿記の最高峰に、年4回も挑戦できると考えると、絶対に全経簿記上級にも受験した方がいいよ。

全経簿記上級の初受験は265点

まずは、試験形式に慣れるために過去問9回分を解いて全経簿記上級に挑むことになりました。

しかし、初めて全経簿記上級の過去問を解いたとき、びっくりするくらい解けず、「日商簿記1級の勉強しているから解けるでしょ」と甘く見ていたので、かなりショックだったのを覚えています。

初めて解いた過去問は、半分くらいの点数しか取れず、自分の実力のなさを実感しました。

とりあえず、過去問は9割以上取れるくらいにまで成長はしましたが、試験結果は265点で不合格でした。

あまりできた感触はなかったのですが、合格点まで、あと15点と意外と惜しい点数だったため、次の試験では合格できそうな予感がしました。

この試験を受けることによって、実力が向上していることを実感でき、次回の日商簿記1級の試験に向けてモチベーションを高く保ちながら勉強することができました。

ぶんぶん

今思えば、この頃の私は基礎がなってなかったな。

2回目の全経簿記上級で晴れて合格

前回受けた日商簿記1級の点数は68点で、ある程度簿記の実力はついている状態でした。

「今回は大丈夫だろう」と自信をもって挑んだのですが、第213回全経簿記上級では、工業簿記で問題文を読み飛ばしてしまい、芋づる式に後の問題を落としてしまったのです。

不合格を確信していましたが、得意の「最適セールスミックス」で挽回し、原価計算で高得点を取れていたので、286点というギリギリの点数で合格していました。

工業簿記で失敗してしまい悔しさはありましたが、これまでの努力が報われた気がして、久しぶりに気分が舞い上がったことを覚えています。

受験生

全経簿記上級に受かることができたら、かなり自信になるよね!

ぶんぶん

日商簿記1級のついでに取った資格だけど、いざ合格すると、めちゃくちゃ嬉しかったよ。

第213回の点数内訳

私の受けた213回の合格率は13.1%でした。

点数の内訳は、

商業簿記:72点

会計学:71点

工業簿記:47

原価計算:97点

合計:287

商業簿記・会計学:72点・71点

商業簿記は、部分点が取りやすく、難しい問題が出ても、簡単な問題を拾うことができればある程度点を稼ぐことができます。

今回の商業簿記は、収益認識の問題が難しく感じましたが、それ以外、飛び切り難しいものはなく、平均的な問題だったと感じました。

また、会計学の正誤問題は、過去問で対策すればある程度点を稼ぐことができるので、高得点を狙いやすいです。

ぶんぶん

理想的には8割くらいは取っておいた方がいいと思います。

今回の会計学では、「時価の算定に関する会計基準」の理論問題がまったく解けなかったのですが、それ以外はそこまで難しいものはありませんでした。

会計学は、たまにびっくりするくらい難しい理論問題が出ますが、ほとんどの人が解けないので気にする必要はありません。

工業簿記・原価計算:47点・97点

工業簿記と原価計算は部分点が取りにくく、最初の問題を間違えると芋づる式に後の問題も間違えてしまうという特徴があります。

全経簿記上級は、大問が3つくらいに分けられているので、日商簿記1級と比べると、足切りになる可能性は少ないですが、それでも一問ミスをするのは痛いです。

ぶんぶん

私も「仕損の評価額」に関する資料を読み飛ばしてしまい、芋づる式に後の問題も間違えてしまいました。

もし芋づる式に大問を落としてしまった場合、他の科目で補わなくてはならなくなります。

工業簿記と原価計算は、見直しをきちんとしないと痛い目をみます。

最後に

私のような勉強が苦手な方でも、時間と労力を人より多く投下すれば、必ず受かる試験です。

日商簿記1級ほど、運の要素が絡んでくることはないため、努力次第では1発合格することも夢ではありません。

私は、全経簿記上級の合格の後、すぐに日商簿記1級に合格できました。

全経簿記上級に合格できるくらいの実力があれば、日商簿記1級合格も近いと思います。

日商簿記1級受験生で、全経簿記上級に受験したことがない方は是非受験してみてください。

あなたの簿記検定合格を心から応援しております。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

低偏差値高校卒業し、社会に出て『発達障害』と診断される。
人生逆転させるため心機一転、日商簿記検定に挑戦するが、簿記3級に4回落ちて絶望。
諦めず挑戦した結果、簿記の最高峰の『日商簿記1級』と『全経簿記上級』に合格する。

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