第167回の日商簿記1級に合格したので、合格体験記を書かせていただきます。
受験生え!日商簿記1級に合格したの?!



やっとの思いで合格できたよ💧
本当に大変だった…。
今回は私の簿記1級に合格するまでの道のりとその時の思いや考え方などまとめました。
是非参考にされてください。




簿記を始めたきっかけ
まずは私のスペックを知っていただくために、簿記を始めたきっかけから3級2級取得までの経緯を話させていただきます。
私は令和3年2月頃(3年前)から簿記3級の勉強を始めました。
簿記の勉強を始めた理由は、当時雇われて働くことに嫌気がさしたので「経営に役立つ基礎的な知識を得たい」と思ったことです。
そして、小さいころから勉強をしてこなかったこともあり、勉強面で自信がありませんでした。
「数字に強くなりたい」と思ったことも、きっかけのひとつです。



コンプレックスの塊だったんだよね。
日商簿記1級の点数推移
| 商業簿記 | 会計学 | 工業簿記 | 原価計算 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 第162回 | 10点 | 8点 | 2点 | 8点 | 28点 |
| 第164回 | 15点 | 10点 | 16点 | 14点 | 55点 |
| 第165回 | 10点 | 18点 | 22点 | 18点 | 68点 |
| 第167回 | 18点 | 20点 | 16点 | 16点 | 70点 |
足切りには赤文字で表示しております。
1回目の受験は28点
結果、初めて受験した第162回日商簿記1級はなんと28点。
箸にも棒にも掛からない点数で絶望したのを覚えています。
8か月間みっちり勉強し、約1500時間も日商簿記1級に捧げたのにです。
しかし、この時は、初見の問題で合格点を超えることは1回もなかったので、実力は全然足りていなかったんだなと今になって思います。



努力の基準が低かったんだよね。
2回目の受験は55点
2回目の受験では問題演習量を意識しました。
人生かけて勉強している会計士受験生も受験するのに、この程度の問題演習量じゃ足りないと思ったためです。
古い過去問や網羅型の問題集を追加購入したため、教材の量が倍くらいになりました。
初見の問題では、徐々に合格点に届くようになり、実力がついてきた実感がわいていました。
しかし、2回目の受験の結果は55点。
点数は倍近くに上がりはしたものの、合格点との差は15点もありました。
3回目の受験は68点
会計士と税理士の教材も追加的に購入し、再挑戦を意気込みます。
早速メルカリで会計士の問題集を、ひたすら問題演習を繰り返しました。
私の性格上、同じ問題集を繰り返すのは飽きてしまうため、いろいろな問題集を試すというアプローチをとったのです。
予想模試では50%くらいは合格点に達していたので、かなり手ごたえは感じていました。
そして迎えた3回目の受験結果はなんと68点。
あと2点足りずに落ちてしまったのです。



かなり自信があった回だったこともあり、さすがに精神的に辛かったよ。
4回目の受験で晴れて合格
この頃には就職が決まっていたので、働きながらの挑戦となりました。
「時間があまり取れない中どう勉強をすればいいか」必死に考えた結果、「本質的な理解を徹底的にしよう」と思いました。
これまでに解いてきた問題集を集め、苦手論点の基礎的な部分を徹底的に固め、本試験の9時の時間帯に合わせて問題を解いていました。
また、なるべくストレスを溜めないように無理のない範囲で勉強するようにしていました。
そして迎えた4回目の受験結果は70点。
ギリギリで合格者の中に滑り込むことができました。



歓喜より安堵の気持ちが強かったかな。
合格回の内訳
私の受けた167回の合格率は10.5%でした。
点数の内訳は、
商業簿記:18点
会計学:20点
工業簿記:16点
原価計算:16点
合計:70点
商業簿記・会計学:18点・20点
今回の商業簿記は、いつもの個別財務諸表の作成+連結財務諸表の作成と少し変わった形式の問題でした。


連結財務諸表がどのように作成されるのか理解していなければ解けない問題となっていましたが、会計処理自体はそこまで難しいものではなかったと思います。
会計学は「分配可能額の算定」や「一株当たりの当期純利益」など端っこの論点が出題されましたが、得意な「組織再編」で挽回できました。
端っこの論点は配点が少ないので、あまり気を取られないようにしましょう。
工業簿記・原価計算:16点・16点
工業簿記では、あまりの資料の多さに頭が真っ白になり、一瞬だけ不合格がよぎりました。




しかし、これまで受験経験から「資料が多い問題でも問われていることは案外単純なこと」ということが感覚的に分かっており、諦めずに解くことができました。
原価計算に関しては、予算実績差異分析の問題を芋づる式に落としてしまいましたが、最適セールス・ミックスで挽回しました。



最後まで諦めないことが大事です。
たくさんの壁にぶつかった2年間
1級の過去問を初めて見たとき「問題文が読めない」という国語力の壁にぶつかったり、管理会計では自分の数学力のなさに絶望したこともありました。
振り返ってみれば、「自分にとって相当ハードルが高い選択だったんだ」と、茨の道を通ってきたことを実感しました。
低偏差値高校卒業から日商簿記1級を目指すのは大変なことです。
私のように勉強経験がない人は、このくらいの苦難や苦労があることは覚悟しておいた方が良いかもしれません。
しかし、本気で勉強すれば私のような低スペック人間でも難関資格を取得できることを証明できました。



努力を続けていけば、いつか結果に繋がる試験です。
簿記1級は努力が反映される試験
「日商簿記1級合格には才能がいる」という方もいますが、私はそう思いません。
なぜなら、私に簿記の才能はこれっぽっちもないからです。
私のしてきた過ちを反面教師とし、是非この記事を合格への材料としてください。
この記事があなたのモチベーションアップに繋がれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!












コメント