ChatGPTで簿記1級の演習問題を作らせる方法|プロンプト例と検証のコツを解説

ChatGPTで簿記1級の演習問題を作らせる方法のアイキャッチ

簿記1級は過去問だけでは演習量が足りなくなる論点が出てきます。特に苦手な論点ほど、もっと類題を解いて手を動かしたいのに、市販の教材だけでは数が限られてしまいます。

そこで役立つのが、ChatGPTなどのAIに類題を作ってもらう方法です。私自身、証券アナリスト(CMA)1次の勉強でこの方法を使い、演習量を補いながら一発合格しました。この記事では、具体的なプロンプトの作り方と、AIが作った問題を使う際の注意点を解説します。

目次

なぜAIに問題を作らせるのか

過去問は本試験の出題傾向をつかむには最適ですが、量に限りがあります。苦手な論点をピンポイントで繰り返し練習したいとき、AIに類題を作ってもらえば、その場でいくらでも演習量を増やせます。

また、自分の理解度に合わせて難易度を調整してもらえるのも利点です。「基礎レベルからもう一段階難しい問題」と頼めば、段階的にレベルを上げた演習ができます。

基本のプロンプトの型

類題を作ってもらう際は、次の4つを具体的に伝えると、精度の高い問題が返ってきやすくなります。

  • 論点名(例:本社工場会計、税効果会計など)
  • 難易度(基礎レベル/本試験レベルなど)
  • 出題形式(仕訳問題/計算問題/穴埋めなど)
  • 数値設定の傾向(過去問と似た規模の数値にしてほしい、など)
  • 出題範囲の指定(本試験の範囲に限定し、実務上の特殊な処理や範囲外の論点を含めないよう明示する)

例えば、次のようなプロンプトです。

「日商簿記1級の工業簿記から、標準原価計算の差異分析について、本試験レベルの計算問題を1問作って。出題範囲は日商簿記1級の本試験範囲に限定し、実務上の特殊な処理や範囲外の論点は含めないで。数値は3桁〜4桁程度の規模にして、解答と解説もつけて。」

この「出題範囲を限定する指示」は地味に見えて重要です。AIは会計・簿記の知識を幅広く持っているぶん、放っておくと本試験の範囲を超えた実務的な処理や、大学院レベルの発展的な論点まで混ぜてくることがあります。「日商簿記1級の本試験範囲に限定して」と明示しておくことで、過去問の傾向から外れた”変な難問”が混ざるのを防げます。

ChatGPTへの指示と生成結果のイメージ(出題範囲を限定する指示を含むプロンプト例と、標準原価計算の差異分析の問題・解答例)

演習の流れ:作らせる→自力で解く→照合する

AIに問題を作らせたら、すぐに答えを見るのではなく、まず自分で解いてみましょう。そのうえでAIの模範解答と照らし合わせ、答えが合っているか、途中の考え方が合っているかを確認します。

もし自分の答えとAIの答えが割れた場合は、「なぜこの答えになるのか、途中の計算を1行も飛ばさずに教えて」と聞き直し、どちらが正しいかを一次情報(テキスト・過去問の解説)で必ず確認してください。

要注意:AIが作った問題には誤りが混じることがある

AIに問題を作らせるうえで最も注意すべき点は、AI自身が作った問題の設定や模範解答が、間違っていることがあるという点です。特に複雑な計算問題では、AIが数値を作った本人でありながら、自分の作った問題の答えを誤ることがあります。

対策として、次の3つを徹底しましょう。

  • AIが作った模範解答を鵜呑みにせず、自分の解答と突き合わせて検算する
  • 答えが割れたときは、テキストや過去問の類似論点と照らして、どちらが正しいか確認する
  • 制度・会計基準に関わる前提条件(税率や耐用年数の扱いなど)は、テキストの標準的な設定に沿っているか確認する

AIが作った問題は「演習量を増やすための教材」であって、「正解が保証された教材」ではないと考えておくと、変な思い込みを防げます。

論点別のプロンプト例

参考までに、論点別のプロンプト例をいくつか紹介します。

  • 仕訳問題:「簿記1級の連結会計から、資本連結の仕訳問題を1問作って。親会社の持株比率や取得原価も具体的な数値で設定して。」
  • 穴埋め・用語問題:「税効果会計の用語(繰延税金資産・繰延税金負債など)の穴埋め問題を5問作って。」
  • 応用問題:「工業簿記の標準原価計算で、差異分析まで含めた総合問題を作って。難易度は本試験の後半問題くらいで。」

慣れないうちは「まずは基礎レベルで」から始め、正答率が上がってきたら「もう少し難しく」と調整していくと、無理なく演習量を積み上げられます。

よくある質問(FAQ)

AIが作った問題は、本試験の傾向とどのくらい似ていますか?

AIは膨大な会計知識をもとに問題を作るため、論点の構造自体は本試験に近いものが作れます。ただし、過去問特有の「出題者のクセ」までは再現できないため、傾向対策の中心はあくまで過去問に置き、AIの類題は演習量を補う位置づけで使うのがおすすめです。

解答が間違っていないか自信がないときは、どうすればいいですか?

自分の解答とAIの解答が異なる場合は、どちらかを鵜呑みにせず、テキストの該当論点や過去問の類似問題と照らし合わせて確認してください。それでも判断がつかない場合は、通信講座の質問サービスなど、人に確認できる手段を使うと安心です。

無料版のChatGPTでも十分ですか?

基本的な類題作成であれば、無料版でも十分に機能します。まずは無料の範囲で使い方に慣れ、演習量をもっと増やしたくなったら有料プランを検討するとよいでしょう。

まとめ:AIは「演習量を増やす道具」、正解の最終確認は一次情報で

AIに簿記1級の演習問題を作らせる方法は、苦手な論点をピンポイントで繰り返し練習したいときに、とても心強い手段です。

ただし、AIが作った問題や模範解答は、必ずしも100%正確とは限りません。「自力で解く→AIの答えと照合する→怪しい部分はテキストや過去問で検算する」というサイクルを守れば、AIを安全に演習量アップの道具として使えます。

ぶんぶん

演習量を補うのに、AIに類題を作らせる方法はかなり効く。僕が4回受験でどう演習量を確保していったかの全部はKindle本(『日商簿記1級勉強法【改訂版】』)にまとめてるから、よかったらどうぞ。

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この記事を書いた人

偏差値40の高卒。社会に出てから発達障害と診断され、人生を変えようと簿記に挑戦するも、3級で4回不合格と挫折続き。それでも諦めずコツコツ続けた結果、簿記の最高峰・日商簿記1級(4回目で合格)と全経簿記上級に合格。2026年6月には証券アナリスト(CMA)第1次試験にも一発合格しました。

「低偏差値でも、コツコツ続ければ受かる」を信条に、簿記1級・証券アナリスト・財務分析の勉強法と合格体験を、このブログとKindle書籍で発信しています。

資格:日商簿記1級/全経簿記上級/証券アナリスト(CMA)第1次レベル試験 合格(2026年6月)

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