「証券アナリストと簿記1級、どっちを取ればいい?」「両方いる?取るなら順番は?」——そんな方へ。
日商簿記1級と証券アナリスト(CMA)第1次レベルの両方に取り組んだ私が、2つの資格の違い・難易度・費用を比較し、どっちを選ぶか、取る順番はどうするかを、正直に整理します。結論から言うと、目的が違う資格なので、あなたの目指す方向で選ぶのがいちばんです。
- 目的が違う:簿記1級=会計・経理/証券アナリスト=投資・企業分析
- 合格率は簿記1級(約10%)のほうが低く、難関
- 証券アナリストは通信講座が必須で、費用は高め
- 取るなら 簿記1級 → 証券アナリスト の順が、知識的にスムーズ

証券アナリストと簿記1級は「目的」が違う
まず大前提として、この2つは同じ「数字の資格」でも、目指す方向が違います。
簿記1級は、会計・経理のスペシャリストを目指す資格。企業の取引を正確に記録し、財務諸表を作る側の深い知識を証明します。いっぽう 証券アナリストは、投資・企業分析のプロを目指す資格。財務諸表を“読んで評価する”側、市場や経済をふまえて投資判断をする力を証明します。
ぶんぶん簿記1級は『決算書を作る』側の深さ、証券アナリストは『決算書を読んで投資に活かす』側の広さ。ゴールが違うから、どっちが上とは一概に言えないんだ。
項目で比較(難易度・費用・活きる分野)
2つの資格を、主な項目で比べてみます。
| 項目 | 証券アナリスト(CMA・1次) | 日商簿記1級 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 投資・企業分析・証券 | 会計・経理・財務諸表 |
| 合格率の目安 | 科目により50%前後 | 約10% |
| 受験のかたち | 通信講座の受講が前提 | 誰でも受験可(独学・通信) |
| 費用 | 講座+受験料で高め | 受験料のみ(安い) |
| 活きる分野 | 金融・運用・IR | 経理・財務・簿記実務 |
大きな違いは、合格率と費用です。簿記1級は合格率約10%の難関ですが、受験料だけで挑めます。証券アナリストは科目ごとの合格率は高めですが、受験には通信講座の受講が必須で、その分お金がかかります。
難易度はどっちが上?
「どっちが難しい?」はよく聞かれますが、性質が違うので単純には比べられません。
- 合格率だけなら簿記1級(約10%)のほうが低く、難関
- 証券アナリスト1次は範囲が広いが、科目ごとの合格率は高め
- 簿記1級は「深さ」、証券アナリストは「広さ」で難しさの種類が違う
私の実感では、簿記1級のほうが“落とすための試験”で、証券アナリスト1次は“受講して学べば通る試験”に近い印象です。ただし証券アナリストは範囲が広く、通信講座をこなす前提なので、油断は禁物です。
どっちを取るべき?(目的別)
目的から選ぶのが、いちばん失敗しません。
- 経理・財務・会計の実務で深めたい → 簿記1級
- 金融・運用・投資・企業分析に進みたい → 証券アナリスト
- 事業会社の財務・IRなど、両方の要素がある → どちらも武器になる
どちらも「数字で会社を見る力」を鍛える資格です。今の仕事や目指すキャリアに近いほうから始めるのが、モチベーションも続きやすいです。
取る順番(簿記1級 → 証券アナリストがスムーズ)
「両方取りたい」なら、順番にコツがあります。おすすめは、簿記(2級・1級)で会計の土台を作ってから、証券アナリストに進む流れです。
理由は、証券アナリスト1次の「財務分析」科目が、簿記で学ぶ財務諸表の知識をそのまま使うから。簿記で決算書の読み書きに慣れておくと、証券アナリストの財務分析がぐっと楽になります。逆に、いきなり証券アナリストから入ると、財務諸表の基礎でつまずきやすいです。



簿記で『決算書を読める土台』を作ってから証券アナリストに進むと、財務分析の科目が“貯金”になる。私も簿記の知識にかなり助けられたよ。
よくある質問(FAQ)
- 証券アナリストと簿記1級、どっちが難しいですか?
-
合格率だけなら簿記1級(約10%)のほうが低く、難関です。証券アナリスト1次は範囲が広いものの科目ごとの合格率は高めで、通信講座で学べば通りやすい試験です。簿記1級は『深さ』、証券アナリストは『広さ』で難しさの種類が異なります。
- どっちを先に取るべきですか?
-
両方を目指すなら、簿記(2級・1級)で会計の土台を作ってから証券アナリストに進むのがスムーズです。証券アナリスト1次の財務分析科目は、簿記で学ぶ財務諸表の知識をそのまま使うため、簿記の知識が大きな貯金になります。
- 両方持っている意味はありますか?
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あります。簿記1級で『決算書を作る・読む深さ』、証券アナリストで『投資に活かす広さ』を身につけられ、事業会社の財務・IRや金融のキャリアで強い組み合わせになります。ただし、まずは目的に近いほうから取るのが現実的です。
- 簿記1級を持っていると証券アナリストは有利ですか?
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有利です。特に1次の財務分析科目は簿記の知識がそのまま活きるため、簿記1級レベルの理解があると取り組みやすくなります。財務諸表の読み書きに慣れている点は大きなアドバンテージです。
- 会計・経理志望ならどっちですか?
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経理・財務・会計の実務で深めたいなら簿記1級が向いています。証券アナリストは投資・企業分析の色が強いため、会計実務そのものを極めたい場合は簿記1級を優先するのがおすすめです。
まとめ:目的で選び、取るなら簿記1級から
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 簿記1級=会計・経理/証券アナリスト=投資・企業分析で目的が違う
- 合格率は簿記1級(約10%)のほうが低く、難関
- 証券アナリストは通信講座が必須で費用は高め
- 経理志望は簿記1級、金融・投資志望は証券アナリスト
- 両方なら簿記1級 → 証券アナリストの順が知識的にスムーズ
2つの資格は、どちらも「数字で会社を見る力」を鍛えてくれます。まずは目的に近いほうから、無理のない順番で挑戦してみてください。















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