「全経簿記上級の合格率って、どのくらい?」「合格率が低いって聞くけど、そんなに難しいの?」——そんな方へ。
全経簿記上級を 212回で不合格、213回で合格した私が、合格率の実態と、なぜ低く見えるのか、そして受かる人の特徴を正直に解説します。日商簿記1級も4回目で合格しているので、両方を受けてきた立場から比較もします。数字を正しく知れば、必要以上に怖がらずに準備を始められます。
- 全経上級の合格率は 近年12〜15%前後(回によって変動する)
- 合格の条件は 400点満点で280点以上、かつ各科目40点以上
- 合格率が低めなのは、範囲の広さと「足切り」があるから
- 裏を返せば、苦手科目を作らず全体を仕上げれば十分に届く
全経簿記上級の合格率は約12〜15%
まず数字から確認しましょう。全経簿記上級の合格率は、近年おおむね12〜15%前後で推移しています。回によって上下しますが、10人受けて1〜2人が受かるイメージです。
| 全経簿記上級 | 日商簿記1級 | |
|---|---|---|
| 近年の合格率 | 約12〜15% | 約10%前後 |
| 満点・合格ライン | 400点満点/280点以上(70%) | 100点満点/70点以上 |
| 足切り | 各科目40点未満で不合格 | 各科目40%未満で不合格 |
| 試験科目 | 商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算 | 同じ4科目(前後半) |
日商簿記1級の合格率(約10%前後)と比べると、全経上級のほうがやや高めに見えます。ただし、これは「全経のほうが簡単」という意味ではありません。受験する層や試験の作りが違うためで、難易度そのものは日商1級と同等の難関と考えておくのが安全です。
ぶんぶん合格率だけ見ると『全経のほうが受かりやすい?』と思うかもしれない。でも中身は日商1級と同じ4科目。僕も一度落ちてるからね。油断は禁物だよ。
なぜ合格率が低いのか(280点+足切りの二重ライン)
合格率が低めになる最大の理由は、合格の条件が「二重」になっているからです。
| 合格の条件 | 内容 |
|---|---|
| 合計点 | 400点満点のうち280点以上(=7割) |
| 足切り | 商簿・会計学・工簿・原計の各100点で、1科目でも40点未満だと不合格 |
| つまり | 全体で7割取れても、1科目が苦手だと落ちる |
全経上級は 400点満点のうち280点(7割)以上が合格ライン。しかも、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の各科目で40点(40%)以上を取らないと、合計で280点を超えていても不合格になります。これが「足切り」です。
つまり、得意科目で稼いで苦手科目をカバーする、という作戦が通用しにくい。1科目でも大きく崩すと、その時点で合格が消えます。範囲が広い4科目すべてを、穴なく40点以上に仕上げる必要がある——ここが合格率を押し下げている正体です。
受かる人・落ちる人の違い
同じ勉強時間でも、受かる人と落ちる人には差があります。私が1回落ちて分かった違いを整理します。
- 苦手科目を放置しない人:全科目を40点以上に底上げしている
- 過去問を繰り返した人:全経特有の出題パターンに慣れている
- 理論問題を捨てない人:全経は理論の配点が比較的多い
- 本番の時間配分を決めている人:解く順番と捨て問の判断ができる
- 得意科目だけ勉強して、苦手科目を後回しにする
- テキストを読むだけで、過去問演習が足りない
- 計算問題ばかり練習し、理論(穴埋め・記述)を捨てる



僕が212回で落ちた原因は、まさに苦手科目の詰めの甘さ。全体で7割近く取れてたのに、1科目が足切りに引っかかった。213回はそこを潰して合格できたよ。
合格率に負けないための対策
合格率が低くても、やることはシンプルです。苦手を作らず、過去問で全経の型に慣れる。この2つに尽きます。
- 4科目すべてを、最低でも40点=足切り突破ラインまで底上げする
- 過去問を繰り返し、全経特有の出題傾向に体を慣らす
- 理論問題(穴埋めなど)も落とさず得点源にする
- 本番の解く順番・時間配分を、過去問演習で決めておく
具体的な勉強の進め方は、全経上級の勉強方法の記事で私のスケジュールを公開しています。難易度の体感は難易度の記事に、日商1級との違いは比較記事にまとめているので、あわせて読んでみてください。



勉強法と受験の体験は、Kindle本『日商簿記1級勉強法【改訂版】』にもまとめてるよ。全経上級と日商1級は科目が同じで対策も重なるから、簿記の学習の進め方として参考になるはず。低偏差値の僕が受かるまでの全部を書いたから、よかったらどうぞ。
よくある質問(FAQ)
- 全経簿記上級の合格率は何%ですか?
-
近年はおおむね12〜15%前後で推移しています。回によって上下しますが、10人受けて1〜2人が合格するイメージです。日商簿記1級(約10%前後)よりやや高めに見えますが、難易度そのものは日商1級と同等の難関と考えておくのが安全です。
- 合格ラインは何点ですか?
-
400点満点(商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の各100点)のうち、280点以上(7割)が合格ラインです。さらに、各科目で40点(40%)以上を取る必要があり、1科目でも40点未満だと合計280点を超えていても不合格になります。
- 合格率が低いのはなぜですか?
-
合計280点という高めのラインに加えて、各科目40点以上という『足切り』があるためです。得意科目で苦手をカバーする作戦が通用しにくく、範囲の広い4科目すべてを穴なく仕上げる必要があります。これが合格率を押し下げています。
- 日商簿記1級と全経上級、どちらが受かりやすいですか?
-
合格率は全経上級のほうがやや高めですが、これは受験層や試験の作りの違いによるもので、難易度は同等です。両方を受けた私の体感でも、どちらも軽い気持ちでは受からない難関でした。詳しくは比較記事をご覧ください。
- 1回落ちても受かりますか?
-
受かります。私自身、212回で不合格になってから、213回で合格しました。落ちた原因(多くは苦手科目の足切り)を特定して潰せば、次で十分に届きます。
まとめ:合格率12〜15%、でも足切りを越えれば届く
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 全経上級の合格率は近年12〜15%前後(回により変動)
- 合格は400点中280点以上+各科目40点以上の二重ライン
- 低めの合格率の正体は、範囲の広さと足切り
- 苦手科目を作らず、過去問で全経の型に慣れれば届く
合格率の数字は、正しく仕組みを知れば怖くありません。私も一度落ちてから受かりました。苦手を潰し、過去問を回して、着実に準備を進めてください。















コメント