日商簿記1級は独学+YouTubeで合格できる?4回受験者が試して分かった「向き不向き」と推奨教材

「日商簿記1級って独学+YouTubeで合格できるの?」と検索した方へ。

私自身、最初は独学+YouTubeで挑もうとして、3ヶ月で挫折してネットスクールの通信講座に切り替えた経験があります。最終的に4回受験で合格しましたが、もし独学を続けていたら、たぶん今も受かっていません。

この記事では、なぜ私が独学で挫折したのか、それでも独学+YouTube学習を成立させられる人の特徴、おすすめの無料教材3つ(CPAラーニング・ふくしままさゆき・たぬ吉資格塾)、そして「独学を選ぶかどうか」の判断基準を、4回受験者の本音で整理します。

目次

結論:簿記1級の独学+YouTubeは「条件付きで可能」

最初に結論を書きます。簿記1級の独学+YouTube学習は、条件付きで可能です。「絶対無理」とは言いません。ただし、向く人・向かない人が明確に分かれます。

合格できる人:自走力と継続力が両方ある人

独学+YouTubeで合格できる人の条件は、シンプルに「自走力」と「継続力」の両方を持っている人です。

具体的には、

・自分でカリキュラムを組める(何月までに何を仕上げるか決められる)

・分からないことを自力でググって解決できる

・モチベーションが下がっても机に向かい続けられる

・3,000時間規模の長期戦を1人で耐えられる

これらが揃っている方は、独学+YouTubeで十分合格圏に届きます。実際、CPAラーニングやふくしままさゆきさんの講義で独学合格している方は、Twitterで普通に見かけます。

挫折しやすい人:私と同じタイプ

逆に、独学で挫折しやすいのは私と同じタイプです。

・偏差値40レベル、初学者でゼロから始める

・分からないと質問する相手がいないと進めない

・モチベーションが続かず、3ヶ月くらいで燃え尽きやすい

・カリキュラムを自分で組むのが苦手

・「次に何やればいいんだっけ」と立ち止まりがち

私はこれら全部に当てはまっていたので、独学を3ヶ月で諦めて、ネットスクールの通信講座に切り替えました。結果、4回受験はかかりましたが、最終的には合格に届きました。

判断に迷ったら通信講座が無難

「自分が独学に向いているか分からない」という方は、結論として通信講座を選ぶ方が無難です。

独学で挫折してから通信講座に切り替えると、私のように「最初の3ヶ月が無駄」になります。逆に、通信講座から始めて「自分は独学でも行けそうだ」と思えば、途中で独学に切り替えるのは簡単です。

迷うなら通信講座 → 自走力に自信がついたら独学に切り替え、の順序が安全です。

私が独学で挫折した3つの理由(4回受験者の失敗談)

なぜ私が独学を3ヶ月で諦めたのか、具体的な失敗談を共有します。同じパターンに陥らないための参考にしてください。

理由1:質問する相手がいなくて孤独だった

独学を始めて2週間ほどで、最初の壁にぶつかりました。

連結会計のテキストを読んでも、「親会社が子会社の株式を取得したとき、なぜこの仕訳になるのか」が分かりません。YouTubeで関連動画を見ても、自分が分からない部分を直接解説していないし、コメント欄で質問しても返事が来ません。

簿記1級のレベルになると、「テキストを読んで分からない論点」が頻発します。これを1人で解決しようとすると、1つの論点で何時間も使う。それが日に何回も起きると、1日が「分からない論点と格闘して終わる」状態になります。

「分からなくて困っている自分の話を聞いてくれる人がいない」というのは、想像以上に精神的に重い状況でした。

理由2:カリキュラムが組めなくて何から手を付けるか分からなかった

独学のもう1つの落とし穴は、「自分でカリキュラムを組まないといけない」ことです。

簿記1級の範囲は膨大です。商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目があり、それぞれに何十もの論点があります。

・どの科目から始めるか

・どの論点を何時間でこなすか

・いつから過去問演習に入るか

・本試験までの何ヶ月を、何にどれだけ割くか

これを全部自分で決めないといけません。

私のように初学者・低偏差値だと、そもそも「どの論点が重要か」が分からない。「全論点を均等にやればいい」と思ってスタートして、3週間で「あれ、こんなペースじゃ間に合わないかも」と気づく。これで何回も挫折しかけました。

理由3:モチベーションが3ヶ月で切れた

3ヶ月目に入った頃、モチベーションが完全に切れました。

独学だと、誰も自分の進捗を気にしません。「今日勉強しなくても、誰にも怒られない」状態が毎日続きます。

最初の1ヶ月は「絶対1級取るぞ」という勢いで乗り切れるんですが、2ヶ月目で勢いが落ち、3ヶ月目で完全に失速しました。気づくと1週間まったく勉強していない、という日が増えていきます。

ここで私は「これは独学では絶対に合格できない」と悟って、ネットスクールに申し込みました。月額の通信講座料金を払うことで、「お金を払ったから続けなきゃ」というプレッシャーが、私には必要だったんです。

それでも独学を選ぶなら:無料で使える教材3選

私の失敗談を聞いた上で「それでも独学で挑む」と決めた方向けに、私が当時調べた無料教材3つを紹介します。

CPAラーニング:公認会計士予備校CPAが提供する完全無料サービス

CPAラーニングは、大手の公認会計士予備校「CPA会計学院」が運営する無料学習サービスです。

会員登録だけすれば、簿記3級〜1級の動画講義・テキスト・問題集が完全無料で使えます。「公認会計士予備校が出している教材が無料」というだけで、信頼性は抜群です。

主な特徴:

・テキスト8冊構成(商簿・会計3冊、工簿原計3冊)

・動画講義が全範囲に対応

・講師は登川雄太氏・植田有祐氏(CPA講師陣)

・PDF版テキストもダウンロード可

私も独学期間中はCPAラーニングをメインで使っていました。教材の質は完全に大手予備校レベルで、「これが無料なのか」と驚いた記憶があります。

ただし、無料サービスの宿命として「質問対応がない」「答練の手厚さは限定的」という面はあります。教材は最強でも、サポートの薄さがネックになる人は多いと思います。

簿記系YouTube大学院(ふくしままさゆき):最強チャンネル

ふくしままさゆきさんは、簿記系YouTuberの中でも特に工業簿記・原価計算で評価が高い講師です。

無料動画でも工業簿記の基本から応用までかなり深く解説してくれて、「YouTube動画だけでここまで学べるのか」というクオリティです。

さらに踏み込みたい方向けに、有料メンバーシップ(月額3,590円 / 年額43,080円)も用意されています。メンバーシップに入ると、より体系的なカリキュラム動画と問題集が使えます。

工業簿記が苦手な方は、メインの予備校に加えてふくしままさゆきさんのチャンネルを併用すると、工業簿記の点数が体感で5〜10点伸びます。私も3回目の不合格後に、工業簿記の補強のために何本か動画を見ました。

公認会計士たぬ吉資格塾:YouTube無料配信+有料パック

たぬ吉資格塾は、公認会計士の「たぬ吉さん」が運営するYouTubeチャンネル+有料講座です。

工業簿記の基礎部分はYouTubeで無料配信されていて、しかも論点ごとに体系立てて整理されています。

商業簿記・会計学・原価計算など、より深く学びたい部分は有料の3講座パック(各33,000円)で提供されています。

「無料部分で雰囲気を掴んで、合いそうなら有料パック」という入り方ができるので、リスクが低いのが特徴です。

私の場合、独学を諦めてネットスクールに切り替えた後だったので、たぬ吉資格塾はあまり活用しませんでした。ただ、独学で行く方には十分選択肢に入る講座だと思います。

独学+YouTube学習の3つのメリット

独学+YouTube学習の良いところを、3つに絞って整理します。

費用がほぼゼロ円で済む

最大のメリットは、当然ながら費用がほぼかからない点です。

CPAラーニングは完全無料。ふくしままさゆきさん・たぬ吉資格塾も、無料部分だけでもかなりの範囲をカバーできます。

通信講座(ネットスクール約12万円、TAC約16万円、大原約15万円)と比べると、初期投資が10万円以上違います。

「とにかく予算を抑えたい」という方には、独学+YouTubeは間違いなく最有力の選択肢です。

自分のペースで進められる

通信講座だと「この月のカリキュラム」のように、ある程度ペースが決まっています。

独学なら、自分の理解度に応じて、好きなだけ立ち止まれます。「この論点が分からないから、5日間ずっとここをやる」みたいな運用が可能。

逆に、得意な論点はサクッと飛ばして次に進むこともできます。

時間を持て余している方や、学習スタイルが確立している方には、この自由度は大きな魅力です。

複数の講師の解説を比較できる

通信講座だと、基本は1人の講師から教わります。

独学+YouTubeなら、CPAラーニングの登川雄太氏・ふくしままさゆき氏・たぬ吉氏、と複数の講師の解説を比較できます。

「この論点はAさんの解説が分かりやすい」「あの論点はBさんが詳しい」と、論点ごとに最適な講師を選べるのは、独学ならではの強みです。

独学+YouTube学習の3つのデメリット

逆に、独学のデメリットも正直に書きます。私が挫折した原因の8割は、これらのデメリットに起因します。

質問対応がない(または有料)

無料サービスの最大の弱点は、質問対応がないことです。

CPAラーニングもふくしままさゆきさんも、基本は「動画を見て自分で理解する」スタイル。分からないところを直接質問できる相手はいません。

通信講座の質問サポートは、月額数千円の中に含まれているので、ここに価値を感じる方は通信講座の方がコスパが良くなります。

カリキュラムを自分で組まないといけない

独学は「いつまでに何を仕上げるか」を全部自分で設計しないといけません。

簿記1級の範囲を把握していない初学者にとって、これは想像以上に難しい作業です。「商業簿記から始めるべき?工業簿記から?」「過去問はいつから始める?」と、入り口で立ち止まります。

通信講座は「この月にこれ」と決まっているので、迷う時間がゼロ。これも価格の中に含まれた価値です。

モチベーション維持が完全に自己責任

独学だと、誰も自分の進捗をチェックしません。

「今週サボっても、誰にも怒られない」状況が続くと、よほどの自走力がない限り、モチベーションは確実に下がっていきます。

通信講座は「お金を払った」「次回までに進めなきゃ」という外圧があるので、強制力が働きます。私が3ヶ月で独学を諦めてネットスクールに移った理由も、この外圧が必要だったからです。

独学で受かる人 vs 通信講座で受かる人:判断チャート

「自分は独学と通信講座、どっちが向いている?」を判断する基準を整理します。

独学で受かる人の特徴

以下に5個中3個以上当てはまる方は、独学+YouTubeで十分合格できる可能性があります。

・過去に他の資格を独学で取得した経験がある

・「分からない」と思ったら自力でググって解決するクセがある

・学習計画を自分で組み立てるのが好き

・誰にも管理されない方が頑張れるタイプ

・予算を10万円以上抑えたい強い動機がある

通信講座で受かる人の特徴

以下に5個中3個以上当てはまる方は、通信講座の方が確実に合格に近づきます。

・過去に独学で挫折した経験がある

・「分からない」と思ったら誰かに教えてほしいタイプ

・カリキュラムが組まれている方が安心する

・お金を払う方が「やらなきゃ」という強制力が働く

・とにかく合格を最短で取りたい

私のような迷うタイプは通信講座が無難

私自身、独学を試した時点では「両方の特徴がちょっとずつある」状態でした。

「もしかしたら独学で行けるかも」と思って3ヶ月試した結果、見事に挫折。最初から通信講座を選んでいれば、3ヶ月のロスはなかったわけです。

迷うなら通信講座から始める方が、トータルで安く・早く合格に届きます。独学に切り替えたければ、途中からでも遅くありません。

まとめ:独学かどうかは「自分の性格」で決める

4回受験・3,168時間・独学と通信講座の両方を試した立場から、最後に結論をまとめます。

・簿記1級の独学+YouTube学習は、自走力と継続力がある人なら可能

・CPAラーニング・ふくしままさゆき・たぬ吉資格塾の3つで、無料で大半の範囲をカバーできる

・独学のメリットは「費用ゼロ」「自分のペース」「複数講師の比較」

・独学のデメリットは「質問対応なし」「カリキュラム自作」「モチベ維持が自己責任」

・自分が独学に向いているか分からないなら、通信講座から始めるのが無難

・通信講座から独学に移行するのは簡単、逆は難しい

そして、独学を選ぶかどうかは、最終的には「自分の性格」で決まります。

「自分は1人で勉強を続けられるタイプか?」を冷静に問い直してください。過去の自分の学習履歴(受験勉強・他資格・独学経験)が、一番確実な参考データになります。

私のように「みんなが独学で合格してるから自分も」と安易に飛び込むと、3ヶ月ロスして通信講座に切り替えるパターンになります。

これから簿記1級に挑む方が、自分に合った勉強方法を最初から選べることを願っています。一緒に合格を勝ち取りましょう。

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この記事を書いた人

低偏差値高校卒業し、社会に出て『発達障害』と診断される。
人生逆転させるため心機一転、日商簿記検定に挑戦するが、簿記3級に4回落ちて絶望。
諦めず挑戦した結果、簿記の最高峰の『日商簿記1級』と『全経簿記上級』に合格する。

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