社会人が働きながら簿記1級に合格する方法|両立のコツを4回受験者が解説

「簿記1級って、社会人が働きながら受かるの?」「仕事で疲れて、まとまった時間も取れないのに…」——そんな不安を持つ方へ。

低偏差値・高卒で、働きながら4回受験して簿記1級に合格した私が、社会人が仕事と両立して合格するための”時間の作り方”と”続ける仕組み”を、実体験ベースで正直に解説します。結論から言うと、社会人でも合格できます。ただし、勝ち方は学生とは違います。

この記事の結論
  • 社会人でも働きながら合格できる(私も働きながら 4回受験で合格した)
  • 勝負は「スキマ時間の積み上げ」と「続ける仕組み」。長時間や才能より 止めないこと
  • 社会人特有の3つの壁(時間・疲れ・モチベ)を、工夫で越えていく
目次

まず結論:社会人でも働きながら簿記1級に合格できる

社会人が働きながら簿記1級に合格するのは、特別なことではありません。私自身、偏差値40の高卒で、働きながら4回受験し、点数を 28点→55点→68点→70点 と上げて合格しました。累計の勉強時間は約3,168時間、期間は2年ちょっとです。

ただし正直に言うと、社会人は「まとまった勉強時間」では学生や専念組に勝てません。だからこそ、限られた時間をどう作り、どう続けるかが合否を分けます。この記事は、その両立のコツに絞ってお伝えします。

社会人が簿記1級でぶつかる「3つの壁」

社会人には、学生にはない固有の壁があります。まずは敵の正体を知るところから。

  • 時間がない:仕事・残業で、まとまった勉強時間が取れない
  • 疲れて集中できない:仕事の後は頭が働かず、机に向かっても進まない
  • 長期戦でモチベが切れる:1〜2年の戦いで、途中で心が折れる・孤独になる

この3つを、順番に乗り越え方とセットで見ていきます。

壁①「時間がない」→ スキマ時間を“積み上げる”

社会人の勉強は、まとまった2時間を待っていると一生始まりません。発想を変えて、15〜30分のスキマを1日に何回も積み上げます。たとえば、こんなふうに積み上げるイメージです。

スキマ時間1回の目安何をやる
朝(出勤前)30分頭が一番元気。理解が必要な論点向き
通勤中20分暗記・前日の復習・過去問の見直し
昼休み20分短く区切って1テーマだけ
帰宅後すぐ30分疲れ切る前の最初の30分が勝負
寝る前10分その日やった範囲をサッと復習
スキマ時間の積み上げ例(合計 約110分/日)。細切れでも、1日およそ1.8時間・1か月で50時間以上が作れます

1回はたった10〜30分でも、5つ集めれば 1日約1.8時間・1か月で50時間以上になります。社会人は「まとまった時間」ではなく、この“細切れの合計”で勝負します。

ぶんぶん

スキマは“探す”より“固定する”のがコツ。『朝はこのカフェで30分』みたいに、時間と場所をセットで決めると、意志に頼らず習慣になるよ。

「1日にどれくらい・どんな配分で勉強していたか」の具体例は、受験生時代のスケジュールを別記事にまとめています。

壁②「疲れて集中できない」→ 短時間×高頻度&“やる時間の固定”

仕事で疲れた頭に、長時間の詰め込みは向きません。短く区切って、毎日触れる方が結局伸びます。私が効果を感じたやり方です。

STEP

やる時間を“生活”に固定する

「空いたらやる」は空きません。朝・通勤・寝る前など、生活の決まった場所に勉強を埋め込み、意志の力に頼らないようにします。

STEP

疲れた日は“軽い勉強”に切り替える

頭が働かない日は、新しい理解(インプット)でなく、暗記や前日の復習だけでOK。大事なのは“ゼロの日を作らない”ことです。

STEP

頭の元気さで内容を割り振る

朝は理解が必要な重い論点、夜は反復や暗記の軽い作業、と振り分けると、疲れていても手が止まりません。

コツは 「毎日ゼロにしない」こと。5分でも触れておくと、勉強から心が離れず、再開のハードルが下がります。

壁③「長期戦でモチベが切れる」→ 続く仕組みを先に作る

社会人の簿記1級は、1〜2年がかりの長期戦です。気合いやモチベーションは必ず途中で切れます。だから、続く仕組みを先に用意しておきます。

  • 学習記録で伸びを見える化する(私は点数が28→55→68→70と動くのを記録で実感できたのが支えでした)
  • 「今日はこの論点を1周」など、小さな達成を毎日積む
  • 合格後にやりたいこと(転職・昇給・次の資格)を先に決めておく
  • 全経簿記上級などで“腕試し”を挟み、中だるみを防ぐ
ぶんぶん

モチベに頼らず“習慣”に落とすのが社会人の勝ち筋。気分が乗らなくても机に向かう仕組みを作れたら、もう半分勝ち。コツコツが勝つコツ、だよ。

社会人がやりがちな「両立の失敗」(4回受験の反省)

私が遠回りして学んだ、社会人がハマりやすい失敗です。先に知っておけば避けられます。

  • 平日サボって「休日にまとめてやる」→ リズムが崩れて結局続かない
  • 焦って教材を増やしすぎる → どれも中途半端で消化不良に
  • 完璧主義で1つの論点に固執する → 全体が前に進まない
  • 独学にこだわりすぎて時間を浪費する → 社会人にとって時間が一番の損

特に最後は痛感しました。私は途中まで独学で粘りましたが、伸び悩んだ末に通信講座(ネットスクール)に切り替えてから合格に近づきました。社会人はお金より時間。独学にこだわりすぎないことも、立派な戦略です。

働きながらの「期間」の目安(焦らない)

必要な勉強時間はよく「500〜1,000時間」と言われますが、社会人・初学者ならもっとかかる前提で計画したほうが安全です。私は累計で約3,168時間、期間は2年ちょっとでした。

「思ったより時間がかかる」のが普通です。焦って一気に詰め込むより、期間を長めに見積もって止めないことを優先するほうが、結果的に近道になります。総勉強時間のリアルは別記事で詳しく書いています。

社会人は独学と通信講座、どっちがいい?

時間が限られる社会人は、独学にこだわりすぎないのが現実的です。私は前半をネットスクールの通信講座で学び、後半は独学寄りに切り替えて合格しました。

お金はかかりますが、通信講座は迷う時間や遠回りを買えると考えると、社会人にとっては時間の節約になります。とはいえ独学にも進め方のコツがあるので、独学で挑む人は次の記事もどうぞ。

よくある質問(FAQ)

社会人は働きながら何ヶ月くらいで受かりますか?

人によりますが、社会人・初学者は長期戦が前提です。私は約2年ちょっと(累計3,168時間)かかりました。月数を気にするより、毎日少しでも触れて止めないことを優先するのが、結局いちばんの近道です。

残業が多くても合格できますか?

できます。まとまった時間でなく、スキマ時間の積み上げが社会人の戦い方です。疲れた日も勉強をゼロにせず、暗記や前日の復習だけでも続けると、リズムが崩れません。

社会人は独学と通信講座のどちらがいいですか?

時間が限られるなら、通信講座のほうが無難です。私も前半は通信講座を使いました。社会人はお金より時間を優先する発想が大事で、独学にこだわりすぎないことも戦略のひとつです。

家事や育児と両立できますか?

使える時間は人それぞれですが、両立は可能です。短時間×高頻度に振り、家族に協力を仰ぎ、期間を長めに見積もること。1日のスケジュールの作り方は、別記事のスケジュール例が参考になります。

まとめ:社会人の簿記1級は「時間術」と「続ける仕組み」で決まる

最後に、社会人が働きながら簿記1級に合格するためのポイントをまとめます。

  • 社会人でも働きながら合格できる(私も働きながら4回受験で合格)
  • 勝負はスキマ時間の積み上げと習慣化。長時間や才能ではない
  • 疲れた日も“ゼロにしない”。短時間×高頻度で続ける
  • 独学にこだわらず、通信講座も選択肢に(社会人はお金より時間)
  • 期間は長めに見積もり、焦らず止めないことを最優先に

時間がない・疲れている・続かない——その壁は、工夫で越えられます。あなたの合格を、心から応援しています。コツコツが勝つコツです。

ぶんぶん

働きながらの勉強の進め方や続け方は、Kindle本『日商簿記1級勉強法【改訂版】』に全部まとめたよ。偏差値40・働きながら4回目で合格した過程を書いたから、よかったらどうぞ。

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この記事を書いた人

偏差値40の高卒。社会に出てから発達障害と診断され、人生を変えようと簿記に挑戦するも、3級で4回不合格と挫折続き。それでも諦めずコツコツ続けた結果、簿記の最高峰・日商簿記1級(4回目で合格)と全経簿記上級に合格。2026年6月には証券アナリスト(CMA)第1次試験にも一発合格しました。

「低偏差値でも、コツコツ続ければ受かる」を信条に、簿記1級・証券アナリスト・財務分析の勉強法と合格体験を、このブログとKindle書籍で発信しています。

資格:日商簿記1級/全経簿記上級/証券アナリスト(CMA)第1次レベル試験 合格(2026年6月)

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