簿記1級の時間配分・解く順番|4回受験で確立した本番の戦略を解説

「簿記1級、過去問は解けるのに本番で時間が足りない…」「どの科目から解けばいいの?」——そんな方へ。低偏差値・高卒で4回受験し、時間配分の失敗を散々やらかした末に4回目で合格した私が、本番の時間配分と解く順番を実体験ベースで解説します。簿記1級は前半90分・後半90分の合計180分。この使い方を先に決めておくだけで、同じ実力でも点数は変わります。時間切れ・足切りを防ぐコツまでまとめました。

目次

まず結論:簿記1級の時間配分の基本

簿記1級は「前半90分(商業簿記・会計学)」と「後半90分(工業簿記・原価計算)」に分かれています。基本の戦略はシンプルです。

  • 各90分の中で「見直し5分」を必ず残す
  • いきなり解き始めず、最初に全体を俯瞰する
  • 1問に固執せず、取れる問題から確実に取る

あとは前半・後半それぞれの具体的な配分を見ていきます。

簿記1級の試験時間と科目構成

まず仕組みを確認します。日商簿記1級は商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4科目で、2部構成です。

試験時間と科目構成は次のとおりです。

時間帯科目時間
前半商業簿記・会計学90分
休憩約15分
後半工業簿記・原価計算90分
日商簿記1級の試験時間(合計180分/各科目25点・合計100点)

前半と後半の間には、15分程度の休憩があります。各科目25点の合計100点で、合格は70点以上。ただし1科目でも40%(10点)未満があると足切りで不合格です。だから「合計で稼ぐ」と同時に「どの科目も最低ラインを死守する」時間配分が必要になります。

前半(商業簿記・会計学)90分の時間配分・解く順番

前半は商業簿記と会計学で90分です。私のおすすめは次の流れです。

  • 最初の2〜3分:両方の問題にざっと目を通し、難易度と分量を把握する
  • 取り掛かりやすい問題から着手する
  • 会計学に30分・商業簿記に55分・見直し5分、を目安に配分する

商業簿記は分量が多くなりがちなので、会計学を先に軽く片付けて、残りを商業簿記に回す形が安定します。熟考しても配点が来にくい問題は、思い切って後回しにしましょう。

後半(工業簿記・原価計算)90分の時間配分・解く順番

後半は工業簿記と原価計算で90分です。後半は「計算が連鎖する」のが特徴です。

  • 最初に両方の構造をざっと把握する(1か所の間違いが芋づる式の失点になりやすい)
  • 解きやすい・配点の大きいところから手をつける
  • 検算の時間を多めに確保する(後半こそ見直しが効く)

工業簿記・原価計算は「途中の数字を丁寧に残す」のが、結果的に時間短縮のコツです。雑に飛ばすと、間違いを見つけられずに大きく失点します。

時間切れ・足切りを防ぐ3つのコツ(4回受験の失敗から)

私が時間配分で痛い目を見て学んだことです。

  • ①いきなり解かない:最初の数分で全体を俯瞰するだけで、時間切れがぐっと減ります。
  • ②捨てる勇気を持つ:難問に固執すると、取れるはずの問題を落とします。配点と手応えで取捨選択を。
  • ③足切りを意識した配分:4科目すべてで最低ライン(40%)を確保するのが最優先です。得意科目で粘る前に、苦手科目の「取れる問題」を先に拾います。

時間配分は、過去問演習で体に染み込ませるのが一番です。過去問の具体的な使い方は、別記事『簿記1級は過去問の繰り返しだけで受かる?』にまとめています。

時間配分は「本番形式の過去問」で体に入れる

時間配分は、頭で知っているだけでは本番で使えません。過去問を「本番と同じ時間・同じ順番」で解いて、体に覚えさせるのが一番です。

  • 必ずタイマーで90分を計って解く(区切らずダラダラ解かない)
  • 毎回「どこで時間を使いすぎたか」を記録して振り返る
  • 解く順番を固定し、本番でも同じ手順で動けるようにする

私は直前期、過去問を本番と同じ時間割で繰り返し、「この問題はだいたい何分」という感覚を体に入れました。これだけで、本番の焦りが大きく減ります。時間配分は、練習でつくれる技術です。

簿記1級の時間配分に関するよくある質問

本番で時間が足りないときはどうすればいい?

まずは「取れる問題」を最優先で拾います。難問に時間を使うより、配点が来やすい基本問題を確実に。日頃から過去問を本番と同じ時間で解いて、感覚を作っておくのが効きます。

解く順番は人によって違ってもいいですか?

構いません。大事なのは「自分の解きやすい順番を、本番前に決めておく」ことです。私は前半は会計学→商業簿記、後半は解きやすい大問から、と固定していました。

見直しの時間は必要ですか?

必要です。特に後半(工業簿記・原価計算)は、計算ミス1つで連鎖的に失点するので、5分でも検算の時間を残すと点数が安定します。

まとめ:時間配分を決めておくだけで点数は変わる

  • 簿記1級は前半90分・後半90分の計180分。各90分で見直し5分を残す
  • いきなり解かず、最初に全体を俯瞰する
  • 1問に固執せず、配点と手応えで取捨選択する
  • 足切り(各40%)を最優先に、全科目で最低ラインを死守する

時間配分は才能ではなく、過去問演習で誰でも身につけられる技術です。本番の戦略を決めて、積み上げた実力をそのまま点数に変えましょう。あわせて『過去問の使い方』『電卓の選び方』もどうぞ。

ぶんぶん

本番の時間配分は、過去問演習で体に染み込ませるのが一番だよ。僕が4回受験でどう時間を作って合格まで持っていったかは、Kindle本(『日商簿記1級勉強法【改訂版】』)にまとめてるから、よかったらどうぞ。

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この記事を書いた人

低偏差値高校卒業し、社会に出て『発達障害』と診断される。
人生逆転させるため心機一転、日商簿記検定に挑戦するが、簿記3級に4回落ちて絶望。
諦めず挑戦した結果、簿記の最高峰の『日商簿記1級』と『全経簿記上級』に合格する。

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