証券アナリスト(CMA)の第1次試験に、3科目とも1回で合格できました。いわゆる一発合格です。
偏差値40の高卒で、学生時代は勉強ゼロ。数字も得意ではありません。そんな私が、働きながら約1年でどうやって合格したのか――この記事は、その合格体験記です。これから1次に挑む人が、勉強法やスケジュールの参考にできるよう、正直にまとめました。
- 偏差値40・高卒、数字が苦手でも 1次3科目に一発合格
- 武器は 簿記1級 と「通信講座+AI活用」(独学ではありません)
- 働きながら約1年。合否を分けたのは過去問の反復
証券アナリスト1次試験とは?【3科目・合格率】
まず試験の全体像です。証券アナリスト(CMA)第1次レベル試験は、次の3科目で構成されています。
| 科目 | 試験時間 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 証券分析とポートフォリオ・マネジメント | 180分 | ポートフォリオ理論・証券評価(計算多め) |
| 財務分析 | 90分 | 企業分析・財務諸表・コーポレートファイナンス |
| 経済 | 90分 | ミクロ・マクロ経済+確率統計・職業倫理 |
各科目の合格率は、どの科目もおおむね50%前後です。年2回実施され、科目ごとに受験できます。私は3科目を1回の試験でまとめて受けて、すべて合格しました。
難易度については、簿記1級と比べてどうだったかを別の記事で詳しく書いています。あわせて読むと、レベル感がつかめると思います。
私のスペックと、受験のきっかけ
最初に、私のスペックを正直に書いておきます。偏差値40の高卒で、学生時代の勉強時間はほぼゼロ。数字に強いタイプでもありません。ただ、社会人になってから日商簿記1級と全経簿記上級を取り、会計の土台だけはありました。
受験生数字が苦手なのに、どうして証券アナリストを受けようと思ったんですか?



コーポレートファイナンスを市販の本で勉強してたんだけど、どうしても理解できない箇所があってね。『これは体系的に学べる資格で取り組もう』と思ったのがきっかけだよ。動機がはっきりしてたから、1年間続けられた。
働きながら約1年の勉強スケジュール
申し込みは2025年2月末。そこから約1年かけて準備し、2026年春に受験、6月の発表で合格を確認しました。働きながらだったので、まとまった時間は取りづらく、すきま時間の積み上げで勉強しました。
平日:朝1〜2時間+昼1時間
朝の集中できる時間に新しい論点を理解し、昼休みは過去問や暗記に充てました。
休日:6〜7時間
平日にやり切れない計算問題や模試の解き直しを、休日にまとめて進めました。
直前期:過去問と模試をひたすら反復
新しい教材には手を広げず、過去問10年分とTAC模試を繰り返して仕上げました。
学習の到達度(過去問や模試での正答率)は、こんなふうに推移しました。
| 科目 | 学習初期 | 直前期 |
|---|---|---|
| Ⅰ 証券分析・ポートフォリオ | 約69% | 合格ラインで安定 |
| Ⅱ 財務分析 | 約89% | 90%前後 |
| Ⅲ 経済 | 約53% | 約80%超 |
最初から得意だったのは、簿記1級が直結する財務分析(Ⅱ)。逆に一番不安だったのが経済(Ⅲ)で、初見では約53%しか取れませんでしたが、過去問の反復で直前には80%を超えるところまで底上げできました。
合格を分けた勉強法|「理解」とAI活用
数字が苦手な私が合格できた理由は、勉強法にあります。核は3つです。
- 数式は「なぜそうなるか」から理解する。丸暗記だと、少し形を変えられただけで解けなくなります
- AIを家庭教師に使う。分からない箇所をAI(ChatGPT)に質問して深掘りし、最後は協会テキストで裏取りしました
- 合否を分けたのは過去問の反復。10年分を繰り返し、出題パターンを体に入れました



AIを使うときのコツは、『教材の本文をそのまま貼って解説させる』こと。こうすると、AIが勝手に作り話(ハルシネーション)をするのをかなり減らせるよ。最後は必ず公式テキストで確認するのも忘れずに。
簿記1級が最大の武器になった(財務分析)
3科目のなかで、簿記1級保有がそのまま効いたのが財務分析(Ⅱ)です。仕訳やタイムテーブルの感覚が身についていたので、簿記がからむ問題は初見でもほとんど解けました。
さらに、桜井久勝先生の『財務会計講義』を読み込んでいたことで、財務分析の理論もスムーズに吸収できました。簿記1級を持っている人は、Ⅱを軽めにして、その分の時間を証券分析(Ⅰ)と経済(Ⅲ)に回すのが効率的です。
科目別の攻略法
私が実際にやった科目別の攻略ポイントを、表にまとめました。
| 科目 | 攻略のポイント |
|---|---|
| Ⅰ 証券分析 | 数式を「なぜそうなるか」から理解。ポートフォリオ理論は丸暗記しない |
| Ⅱ 財務分析 | 簿記1級の知識が直結。仕訳・タイムテーブルで初見問題も対応 |
| Ⅲ 経済 | 一番不安だったが、過去問の反復で底上げ。配点は経済中心 |
使った教材
独学ではなく、通信講座とAIを組み合わせました。実際に使ったのは次のとおりです。
- LECの通信講座(メインの学習)
- 日本証券アナリスト協会のテキスト(最後の裏取り)
- 過去問10年分(反復の中心)
- TAC模試 3回分(時間配分と弱点チェック)
- 桜井久勝『財務会計講義』(財務分析の理解を深める)
予備校講師によると、合格ラインはおおむね6割前後とのこと。満点を狙うのではなく、各科目で確実に6割を超えることを意識しました。
正直、きつかったこと
良いことばかり書いても参考にならないので、正直なところも。1年間は、勉強以外のことをほとんど考えられませんでした。人と話していても上の空で、遊んでいても頭の片隅に試験があって、純粋に楽しめない時期が続きました。
そんなときに支えになったのは、「なぜこの試験を受けるのか」という最初のきっかけです。くじけそうになるたびに動機を思い出して、なんとか走り切りました。
これから証券アナリスト1次を受ける人へ
数字が苦手でも、偏差値40からでも、証券アナリスト1次は十分に合格できます。大事なのは、数式を理解すること・過去問を反復すること・分からない所をAIや教材で潰すこと。そして、一度始めたら泥臭く諦めないことです。



この体験記の勉強法を、もっと細かく1冊にまとめたよ。『数字が苦手でも一発合格 証券アナリスト1次』(Kindle)。偏差値40から働きながら一発合格した過程を全部書いたから、これから受ける人はよかったらどうぞ。
よくある質問(FAQ)
- 証券アナリスト1次試験の合格率はどのくらいですか?
-
3科目とも、合格率はおおむね50%前後です。年2回実施され、科目ごとに受験できます。1回ですべて受けることも、分けて受けることも可能です。
- 簿記がないと証券アナリスト1次は受からないですか?
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簿記がなくても受かりますが、簿記1級レベルの知識があると財務分析(Ⅱ)で大きく有利になります。私はⅡを最初から得意科目にできたぶん、ほかの科目に時間を回せました。
- 独学でも合格できますか?
-
独学でも可能ですが、私はLECの通信講座と協会テキスト、AIを組み合わせました。範囲が広いので、体系的な教材が1つあると安心です。最後は過去問の反復が合否を分けます。
- 勉強時間はどのくらい必要でしたか?
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私は働きながら約1年でした。平日は朝1〜2時間と昼1時間、休日は6〜7時間を中心に積み上げました。数字が苦手なぶん、理解に時間をかけたタイプです。
まとめ:数字が苦手でも、証券アナリスト1次は合格できる
最後に、この合格体験記のポイントをまとめます。
- 偏差値40・数字が苦手でも、働きながら約1年で1次3科目に一発合格できた
- 武器は 簿記1級 と「通信講座+AI活用」、そして過去問の反復
- 数式は理解で攻め、不安な科目は過去問で底上げする
これから挑む人が、少しでも前向きになれたらうれしいです。泥臭く、でも着実に。応援しています。







