【167回】日商簿記1級 合格体験記|4回受験・28点→70点の記録

第167回の日商簿記1級に、4回目の受験でようやく合格しました。点数は28点 → 55点 → 68点 → 70点という推移で、3回の不合格を経てのギリギリ合格です。

この記事では、低偏差値・高卒の私が簿記1級に合格するまでの2年間の道のりと、不合格のたびに何を変えてきたかを正直にまとめました。これから簿記1級を目指す方が「どのくらい大変で、どう続ければ受かるのか」をイメージできる内容になっています。

受験生

え!日商簿記1級に合格したの?!

ぶんぶん

やっとの思いで合格できたよ💧
本当に大変だった…。

日商簿記1級に4回受験で合格したぶんぶんのプロフィール
目次

簿記を始めたきっかけ

まずは私のスペックを知っていただくために、簿記を始めたきっかけから3級・2級取得までの経緯をお話しします。

私は令和3年2月頃(3年前)から簿記3級の勉強を始めました。

勉強を始めた理由は、当時「雇われて働くこと」に嫌気がさし、経営に役立つ基礎的な知識を得たいと思ったからです。

小さいころから勉強をしてこなかったので、勉強面の自信はまったくありませんでした。「数字に強くなりたい」という気持ちも、きっかけのひとつです。

ぶんぶん

コンプレックスの塊だったんだよね。

そんな私でも合格できた試験なので、簿記1級がどれだけすごい資格なのか難易度はどのくらいかが気になる方は、それぞれの記事もあわせて読んでみてください。

日商簿記1級の点数推移(4回受験)

商業簿記会計学工業簿記原価計算合計
第162回10点8点2点8点28点
第164回15点10点16点14点55点
第165回10点18点22点18点68点
第167回18点20点16点16点70点

足切り(10点未満)は赤文字で表示しています。点数だけ見ると右肩上がりに見えますが、ここに至るまでには何度も心が折れました。1回ずつ振り返ります。

1回目(第162回):28点で絶望

初めて受験した第162回は、なんと28点。箸にも棒にもかからない点数で、絶望したのを覚えています。

8か月間みっちり勉強し、約1,500時間も簿記1級に捧げたのにこの結果でした。ただ、この時期は初見の問題で合格点を超えたことが1回もなかったので、今振り返れば実力が全然足りていなかったのだと思います。

努力の基準そのものが低かったんだよね。

2回目(第164回):55点まで倍増

2回目は問題演習量を意識しました。人生をかけて勉強している会計士受験生も受ける試験なのに、この程度の演習量では足りないと痛感したからです。

古い過去問や網羅型の問題集を追加購入し、教材の量は倍くらいになりました。過去問の使い方については別記事で詳しくまとめています

初見の問題でも徐々に合格点に届くようになり、実力がついてきた実感はありました。しかし結果は55点。点数は倍近くに伸びたものの、合格点とはまだ15点差でした。

3回目(第165回):あと2点の68点

会計士・税理士の教材も追加で購入し、ひたすら問題演習を繰り返しました。私は同じ問題集を繰り返すと飽きてしまう性格なので、いろいろな問題集を試すアプローチをとりました。

予想模試では半分くらい合格点に達していたので、かなり手ごたえを感じていました。そして迎えた3回目の結果は68点。あと2点足りずに落ちてしまったのです。

ぶんぶん

かなり自信があった回だったから、さすがに精神的に辛かったよ。

4回目(第167回):70点で晴れて合格

この頃には就職が決まっていたので、働きながらの挑戦になりました。「時間が取れない中でどう勉強するか」を必死に考えた結果、たどり着いたのが「本質的な理解を徹底する」という方針です。

これまで解いてきた問題集を集め、苦手論点の基礎を徹底的に固めました。さらに本試験と同じ朝9時の時間帯に問題を解き、本番に体を慣らしました。ストレスをためないよう、無理のない範囲で続けたのもこの回の特徴です。

そして迎えた4回目の結果は70点。合格ラインギリギリで、なんとか合格者の中に滑り込むことができました。

ぶんぶん

歓喜より、安堵の気持ちが強かったかな。

合格回(第167回)の内訳

私が合格した第167回の合格率は10.5%でした。
点数の内訳は、商業簿記18点/会計学20点/工業簿記16点/原価計算16点の合計70点です。

商業簿記・会計学:18点・20点

商業簿記は、いつもの個別財務諸表+連結財務諸表という少し変わった形式でした。連結の作成プロセスを理解していないと解けない問題でしたが、会計処理自体はそこまで難しくなかったと思います。

第167回 日商簿記1級 商業簿記の問題

会計学は「分配可能額の算定」や「1株当たり当期純利益」など端の論点が出ましたが、得意な「組織再編」で挽回できました。

端の論点は配点が少ないので、深追いせず取れる問題で確実に点を積むのが大切です。

工業簿記・原価計算:16点・16点

工業簿記は資料の多さに頭が真っ白になり、一瞬だけ不合格がよぎりました。しかし「資料が多い問題でも、問われていることは案外単純」という受験経験からの感覚で、諦めずに解き切ることができました。

第167回 日商簿記1級 工業簿記の問題

原価計算は、予算実績差異分析の問題を芋づる式に落としてしまいましたが、最適セールス・ミックスで挽回しました。

ぶんぶん

1問落としても、最後まで諦めないことが合否を分けます。

3回の不合格から学んだ3つのこと

4回受験して分かったのは、「点数が伸びた回には必ず理由があった」ということです。これから受ける方のために、私が遠回りして気づいたことを3つにまとめます。

  1. 演習量を一気に増やす(28点→55点):知識を入れるだけでは点にならず、初見問題を数多く解いて初めて実力になりました。
  2. 苦手論点の基礎に戻る(68点→70点):難しい問題を追うより、苦手の土台を固め直すほうが本番の点に直結しました。
  3. 本番の時間帯で解く:朝9時に合わせて問題を解き、当日に実力をそのまま出せる状態を作りました。

私が4回受験で確立した勉強法の全体像は、日商簿記1級の勉強方法をまとめた記事で詳しく解説しています。独学に不安がある方は、私が前半に使っていたネットスクールの通信講座のレビューもあわせてどうぞ。

たくさんの壁にぶつかった2年間

1級の過去問を初めて見たときは「問題文が読めない」という国語力の壁にぶつかり、管理会計では自分の数学力のなさに絶望したこともありました。

振り返ってみれば、低偏差値高校卒業から日商簿記1級を目指すのは、自分にとって相当ハードルの高い選択だったと思います。私のように勉強経験がない人は、これくらいの苦労があることは覚悟しておいた方がいいかもしれません。

それでも、本気で勉強すれば私のような低スペックの人間でも難関資格を取得できる――そのことを身をもって証明できました。

ぶんぶん

努力を続けていけば、いつか結果に繋がる試験です。

簿記1級は努力が反映される試験

「日商簿記1級の合格には才能がいる」という方もいますが、私はそうは思いません。なぜなら、私に簿記の才能はこれっぽっちもないからです。

それでも4回続けたから受かりました。私のしてきた過ちを反面教師として、ぜひこの体験記をあなたの合格への材料にしてください。この記事が、これから簿記1級に挑む方のモチベーションアップに繋がれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

低偏差値高校卒業し、社会に出て『発達障害』と診断される。
人生逆転させるため心機一転、日商簿記検定に挑戦するが、簿記3級に4回落ちて絶望。
諦めず挑戦した結果、簿記の最高峰の『日商簿記1級』と『全経簿記上級』に合格する。

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